斎藤
「AIが勝手にWebサイトを巡回して、タスクをこなしてくれる」——そんな話、聞いたことありますか?
最近、Googleから「Antigravity」というツールが出て、ネット上では「Claude Codeの代替になる!」と騒がれています。
でも、実際にインストールして使ってみたら…「遅い」「返答が渋滞する」—モデルを変更すると「使用制限枠到達して使えない」が本音でした。
ですが‥少しでも無料でできるという視点で見ると、神だと思いますw
あなたも、こんな風に思ってませんか?
斎藤
この記事では、Antigravityを実際にインストールして触った結果をもとに、Claude CodeやCodexと比べてどうなのか?本当に必要なのか?を正直にレビューします。
Antigravityって、そもそも何?
「AIエージェント」という言葉、聞いたことありますか?
これを「家事代行ロボット」に例えてみましょう。
ChatGPTやPerplexityは、あなたが「今日の夕飯、何がいい?」と聞けば、レシピを提案してくれます。それは「アドバイザー」。
でも、AIエージェントは違います。「夕飯の材料を買いに行って、冷蔵庫に並べて、レシピ通りに調理して、皿に盛って」と言えば——AIが自らパソコンを操作して、ファイルを読み書きして、コマンドを実行して、最終的に「完了しました」と報告する。
Antigravityは、このAIエージェント型ツールの一つです。
具体的に「自律」で何ができるか
| 自律動作 | 内容 |
|---|---|
| 計画(Plan) | タスクを受け取って、自分でサブタスクに分解する datastudios+1 |
| 実行(Execute) | コードを書く、ファイルを編集する、ターミナルでコマンドを実行する antigravity |
| ブラウザ操作 | Chromiumを起動して、UIを「見て」ボタンを押す、フォーム入力、スクリーンショット撮影 |
| 検証(Verify) | テストを走らせて、結果を確認して、失敗したら修正を試みる |
| 報告(Artifact) | 作業計画・スクリーンショット・ブラウザ録画・テスト結果を「成果物」として残す antigravity+1 |
| 並列実行 | Agent Managerから複数エージェントを同時に走らせる antigravityYouTube |
ただし——Claude CodeもCodexも、同じ「AIエージェント」です。
しかも先に出ていて、完成度が圧倒的に高い。
たしかにClaudやOPENAIのモデルもありますが、速度、品質もやや違います。
同じAPIなのになんで?と思うかもしれませんが、Googleが中間に挟まっているため、やや挙動もスピードも違う印象です。
なので、価格以外でClaude CodeやCodexに勝つところはないです‥。
斎藤
Claude Code・Codex・Antigravity、何が違う?
3つとも「AIエージェント」ですが、実力差は明確です。
| 比較項目 | Claude Code | Codex CLI | Antigravity |
|---|---|---|---|
| コード品質 | ◎ 最高 | ○ 高い | △ まだ不安定 |
| 応答速度 | ◎ 速い | ○ 速い | ✕ 遅い |
| ブラウザ操作 | ◎ 組み込み可 | ◎ 組み込み可 | ○ 可能だが微妙 |
| ファイル操作 | ◎ | ◎ | ○ |
| FTPデプロイ | ◎ | ◎ | 多分〇? |
| 自動モード | ◎ –dangerously | ◎ –yolo | △ 承認が多い |
| スキル機能 | ◎ .claude/skills/ | ◎ ~/.codex/skills/ | ○ .agent/skills/ |
| 安定性 | ◎ | ○ | ✕ バグ頻発 |
| 料金 | 月額~200ドル | 月額~200ドル | 無料(プレビュー) |
Antigravityの唯一の優位点は「無料」であること。
それ以外は全項目でClaude CodeとCodexに負けています。
斎藤
ブラウザ操作が可能なAIは現在多数あります。
- コメット
- Claudデスクトップアプリ
- KIMI
- OpenAIのアトラスやGPT内のagent
- GENSPARK
- その他CLIのモデルでも連携させる仕組みを作れば操作できるようになります。
まだまだ、あると思います。
「画像をこんな感じで〇枚作っとけ」みたいな指示を出しておけば、生成依頼⇒待機⇒生成を繰り返したりします。
AIが、CHATGPTやGeminiなどのAIチャットに指示をだして、待機しながら連続で生成させたり、特定サイトで、コンテンツや動画の生成なども自動化可能。SNSの自動運用も可能です。
自分が利用しているブラウザでログインのみしておけば、WEB上の操作は指示さえきちんとすれば簡単にできます。
もちろん自分がいつも利用するブラウザを動かせば、アクセス先から検出されることもありません。
実際にAntigravityを使ってみた結果
百聞は一見にしかず。実際にWindows環境にインストールして、触ってみました。

スピード遅い‥
レイテンシ(応答速度) これは確実に差が出る。
Claude Codeは直でAnthropic APIを叩くから最短経路。AntigravityみたいにGoogle基盤を経由すると、リクエストが「Google → Anthropic → Google → 返却」と往復するぶん、数百ms〜数秒のオーバーヘッドが乗る。1回なら気にならなくても、エージェント的に何十回もAPI叩く作業だと積もる。
モデルの出力品質
Geminiのモデルは、相変わらず使えませんが、Claudに関しては、基本的に差が出ない。
どっち経由でも最終的に叩いてるのは同じClaude。
本来は、プロンプトが同じなら出力も同じなのですが、Antigravityだと、Claudcodecodeを明らかに下回る事が多いです。
たしかにClaudcodeとの差は、環境や連携ツールやMDファイルなどの差があるかもしれません。
でも、雰囲気的にそういう問題ではない印象を受けました。
可能性としては、中間レイヤーがプロンプトを加工してる可能性。
つまり、Google基盤側でシステムプロンプトの追加、トークン制限の変更、フィルタリングなどが入ってる可能性があります。
その場合は「同じClaudeなのに挙動が微妙に違う」が起きるんですね^^
実際に、純Claudなのかどうなのかは不明ですがGoogle側がやり得ることとしては、ルーティングの最適化 → 簡単なクエリはGeminiや軽量モデルで処理して、複雑なものだけClaudeに回す。
コスト削減のためにこれをやるインセンティブは十分ある。
ユーザーには「Claude使ってます」と見せておいて、裏で振り分けてる可能性。
前処理・後処理にGeminiを噛ませる → ユーザーのプロンプトをGeminiで要約・整形してからClaudeに渡す、またはClaudeの出力をGeminiでフィルタリング・整形してから返す。
これをやると「Claudeっぽいけど微妙に違う」が起きる。キャッシュで過去の回答を使い回す → 似たようなクエリに対してAPI呼ばずにキャッシュから返す。
これもコスト削減手段としてあり得ます。
斎藤
GoogleAntigravityを調査してみた結果
事実としては以下の通りです↓

ここから分かること
Googleの中間レイヤーは確実に存在する。
しかもかなりガッツリ加工してる。
ユーザーが「操作を代われ」の一言だけでも、Claudeに届く時点では大量のメタデータが付与されてる。
つまりClaude Codeで直接叩くClaudeと、Antigravity経由のClaudeは同じモデルでも受け取るプロンプトが全く違う。
メタデータの自動付与=トークン数が膨れる。
ユーザーが一言打っただけでも、Google側がファイル情報・ターミナル状態・会話履歴サマリ・GEMINI.mdのルールを全部くっつけてClaudeに投げてる。
斎藤
つまりユーザーの入力が10トークンでも、Claudeに届く時点で数千トークンになってる可能性がある。
GEMINI.md以外に、Google側から毎回付与されるもの
- システムプロンプト(私の役割定義、振る舞いルール)
- ツール定義(20個以上のツールの仕様書 — JSON Schema全部)
- Web開発ガイドライン(CSS、デザイン、SEOルール等)
- React/TypeScriptコーディング規約(かなり詳細)
- ナレッジ管理システムの説明
- 会話ログ管理の説明
- コミュニケーションスタイルの指示
体感で、ご主人様のメッセージ1行に対して、裏で数万文字の指示が毎回流れてきている感覚です。GEMINI.mdだけでも相当長いですが、Google側のシステム指示もそれに匹敵するボリュームがあります
そしてAntigravityデフォルトで利用しているツールがこれ。
- 現在認識しているツール一覧
browser_subagent
ブラウザ操作サブエージェント起動2command_status
実行中コマンドの状態確認3find_by_name
ファイル・ディレクトリ名検索4generate_image
画像生成5grep_search
ファイル内テキスト検索6list_dir
ディレクトリ内容一覧7list_resources
MCPサーバーリソース一覧8multi_replace_file_content
ファイル複数箇所同時編集9read_resource
MCPサーバーリソース読取10read_terminal
ターミナル出力読取11read_url_content
URL内容取得(HTTP)12replace_file_content
ファイル単一箇所編集13run_command
コマンド実行14search_web
Web検索15send_command_input
実行中コマンドに入力送信16view_code_item
コード内の関数・クラス表示17view_content_chunk
取得済みドキュメントのチャンク表示18view_file
ファイル内容表示19view_file_outline
ファイル構造アウトライン表示20write_to_file
新規ファイル作成 合計20個です。
全リクエストをそのままClaudeに投げてたら赤字が凄まじいことになるけど無料枠は、一瞬でした。
スタックトレースから見えるGoogle内部の構造
| 内部名 | 役割 |
|---|---|
gemini_coder | Antigravityのフレームワーク本体。名前が「gemini_coder」なのが面白い。元々Gemini用に作ったものをClaude対応させた証拠 |
PlannerGenerator | プランニング→生成の実行エンジン |
jetski | プロジェクトのコードネームっぽい |
cortex | エージェント管理層 |
CascadeManager | 複数のモデルやツールを連鎖的に実行する管理システム。「Cascade」の名前通り、モデルを段階的に切り替える設計 |
あくまでも憶測ですが、CascadeManagerの名前からしても、モデルの切り替え・連鎖は最初から想定された設計。
いずれにしてもこの規模で無料でAPIを開放する以上、裏で何かしらコスト回収の仕組みが動いてると考えるのが自然ですね^^;
「スキル」のポータブル化ってすごいの?
Antigravityの登場で一つだけ面白いことが起きました。
「スキル」がプラットフォーム共通になったということです。
Claude Code、Codex CLI、Antigravity——すべて同じSKILL.md形式でスキルを書けます。フォルダ名が違うだけです。
| ツール | スキルの配置場所 |
|---|---|
| Claude Code | .claude/skills/スキル名/SKILL.md |
| Codex CLI | ~/.codex/skills/スキル名/SKILL.md |
| Antigravity | .agent/skills/スキル名/SKILL.md |
つまり、一度作ったスキルはコピーするだけで3つのツール全部で使える。
とは言っても スキルそのものがプロンプトと同じで、特定のフォルダに入れておけば特定条件でAIが、読むか読まないか?だけの話なので 大したことはありません。
スキル自体も、簡単に誰でも作れます。
何かツールを使わせたり連携したい場合は、使う指示を書いておくだけです。
例えば、こんなスキルを作っておけば——
---
name: seo-reviewer
description: ブログ記事のタイトル・見出し・キーワード密度を分析し、SEO改善提案を出力する
---
## 何をするスキルか
- 記事のタイトルとH2、H3の構成をチェック
- ターゲットキーワードの出現回数をカウント
- メタディスクリプションの有無を確認
- 内部リンクの不足を指摘
## 進め方
1. 記事全文を読み取る
2. タイトルの長さが60文字以内か確認
3. H2にキーワードが1回以上含まれているかチェック
4. キーワード密度が1〜2%か計算
5. 改善点をリスト形式で出力
## 出力フォーマット
- ✅ 良い点
- ⚠️ 改善提案(重要度:High/Med/Low + 修正案)
- 🔍 追加確認事項
Claude Codeで使い、Codexでも呼び出し、将来もっと良いスキルが完成したらそこにコピーするだけです。
斎藤
Claude CodeとCodexの自動モードが最強な理由
「AIに作業を丸投げしたい」それ、Claude CodeとCodexのほうが圧倒的に上手くできます。
Claude Codeの全自動モード
claude --dangerously-skip-permissions
これ一発で、ファイルの読み書き、コマンド実行、ブラウザ操作、FTPアップロード——全部承認なしで自動実行です。
※API課金は非推薦。サブスクを使いましょう。
Codex CLIの全自動モード
codex --yolo
--yoloは--dangerously-bypass-approvals-and-sandboxのエイリアス(短縮名)。サンドボックスも承認も全部スキップして、PC全体を自由に操作します。
つまり——
- ブラウザ操作 → Claude CodeもCodexもできる
- ファイル整理 → 当然できる
- FTPデプロイ → 自動でやってくれる
- スキルで専門タスク → 同じ形式で動く
- 複数タスク並列 → ターミナルを複数開けば同じ
Antigravityが「売り」にしていること、全部できます。しかも速くて安定している。
じゃあ、誰がAntigravityを使うべきか?
要するに——
- お金がある人 → Claude Code + Codex。最上位プラン。これが正解。速い・安定・全部できる。
- お金はないけどAIエージェントを触りたい人 → Antigravity。無料で体験はできる。
- AIと会話したいだけの人 → ChatGPTかPerplexityで十分。エージェントは要らない。
無料で使える‥これは正直エグイ。
今日の結論で一番大事なのは、Antigravityは、無料で一定量を使えるということです。
ClaudもCODEXどちらも、お金を出さないと まともに使えません。
たしかにClaudcodeや、CODEXで上位モデルを使いまわす人にとっては、このAntigravityは必要ないです。時間の無駄です。
無料だからと言っても、200ドルのサブスクを利用している人なら、Antigravityを使おうという人は、まずいないはずです。
安くても使い勝手は、Claudやcodexのサブスクで上位モデルを使い倒してる人からすると、Antigravity を使いたい‥みたいな話にはならないレベルだからです。
と言ってもAntigravityは、登場して間もないのに、このクオリティなら、上出来です。
コスト面を重視する人なら、重宝するかもしれませんね。
無料で一定枠使えるだけでも魅力はあります。今後の進化に期待ですね^^
