
こちらはAIに対するプロンプト基礎編です。
| # | テクニック | なぜ必要?/コツ | “そのまま貼れる” テンプレ<br>( { } は自分用に書き換え ) |
|---|---|---|---|
| 1 | 役割を決める 「あなたはシニア◯◯です」 | – AI に視点と経験値を与え、回答ブレを防ぐ。 – 迷ったら “シニア{職種}” で OK。 | text あなたはシニアRustエンジニアで、システム開発歴10年以上、後輩指導経験があります。 |
| 2 | ゴールを明示する 「タスクは… / 出力形式は…」 | – 何を、どこまで、どんな形で返すかを先に指定。 – 出力形式を決めるだけで、後から直す手間が激減。 | text タスク: 高速なログパーサーを Rust で実装すること。 出力形式: `.rs` ファイル 1 つ+パフォーマンス要点の箇条書き。 |
| 3 | 制約を先に並べる | – 「◯行以内」「外部ライブラリ禁止」などは最初に列挙。 – 曖昧さを残さない。 | text 制約: ・120 行以内 ・Rust 2024 Edition 準拠 ・使用 crate は `regex` のみ ・コメントは英語 |
| 4 | 段階プロンプト 「設計→実装」に分ける | – いきなり全部やらせると質が落ちやすい。 – 大きな仕事 = フェーズに分割。 | text フェーズ1: モジュール API(関数名・型)を設計し、私の👍を待つ。 フェーズ2: 承認後、その設計に沿って実装コードを提示。 |
| 5 | 自己チェックを指示 | – AI 自身に前提の確認・エッジケースを洗い出させる。 – 見落としや矛盾を早期発見。 | text コードの後に「Self-Check」を付け、以下を列挙: • 前提条件 • 考えうる矛盾点 • 通過すべき 3 つのエッジケース |
使い方の流れ(実例でイメージ)
1.役割
あなたはシニアRustエンジニア…
2.ゴール
タスク: Nginxログを解析し…
出力形式: `.rs` 1 ファイル + 要約
3.制約
・120 行以内
・外部 crate は regex だけ
4.段階分け
フェーズ1: 設計 → OK を待つ
フェーズ2: 実装提出
5.自己チェック
Self-Check: 前提 / 矛盾 / エッジケース3つ
ポイントは順番!
役割 → ゴール → 制約 → 段階 → 自己チェック の順に書けば、ほぼ迷わず高品質なアウトプットが得られます。
ぜひコピペして {} をあなたの内容に置き換えてみてください。
1.{ } を具体的にどう書き換えるかを 3 ステップで解説
まず「そのまま貼れるテンプレ」をコピー
あなたはシニア{職種}で、システム開発歴{年数}+年、後輩指導経験があります。
2.{ } に自分の情報を入れる
{職種} → あなたが AI に演じてほしい専門家
- 例:Rustエンジニア / フロントエンドエンジニア / データサイエンティスト …
{年数} → 経験年数(数字だけで OK)
- 例:10 / 15 / 7 …
3.置き換え後の完成形 ― 具体例で比較
| テンプレ (コピー直後) | 置き換え例 |
|---|---|
text あなたはシニア{職種}で、システム開発歴{年数}+年、後輩指導経験があります。 | text あなたはシニアフロントエンドエンジニアで、システム開発歴8年、後輩指導経験があります。 |
丸ごとコピー → {} の中だけ書き換える
よくある質問
| 疑問 | 回答 |
|---|---|
| 迷ったらどんな職種を書けば? | まずは「シニア{言語}エンジニア」で十分。例:シニアPythonエンジニア。 |
| 年数を具体的に書く意味は? | 経験値を明示することで、AI が“上級者らしい回答”を出しやすくなるため。 |
| 「後輩指導経験」は変えていい? | はい。不要なら削除、別の実績(例:OSSコントリビューター)に差し替えても OK。 |
「シニア(Senior)」ってどういう意味?
一言でいうと、その分野で経験と実績があり、後輩をリードできるレベル
年齢ではなく “専門スキルの成熟度” を示す肩書きです。
| レベル | 主な特徴 | 例えるなら |
|---|---|---|
| ジュニア(Junior) | ・タスクをもらって実装中心 ・設計や技術選定はリードに相談 | 新人~中堅の職人 |
| ミドル(Mid) | ・自力で機能を完結できる ・コードレビューも多少担当 | 一人前の職人 |
| シニア(Senior) | ・システム全体を見て設計できる ・技術的な意思決定をリード ・後輩を育成し、品質を守る | ベテラン&親方 |
シニアと呼ばれる主な目安。
| 視点 | 目安 |
|---|---|
| 経験年数 | 目安 5~10年以上(業界・会社によって差はある) |
| 技術力 | 言語やフレームワークの“奥深い部分”まで理解し、トラブル時に切り分け・解決できる |
| 設計・アーキテクチャ | 機能ではなくシステム全体の構造を考えられる |
| リーダーシップ | コードレビュー、設計レビュー、後輩メンタリングを行い、チームを導ける |
| ビジネス理解 | 技術選定の裏にあるコスト・納期・リスクも踏まえて判断できる |
プロンプトで「シニア」を指定する理由
回答のレベルを一段引き上げる
- 初心者向けではなく“実務で戦っている人の視点”で説明してくれる
設計・アーキテクチャ視点のアウトプットが得られる
- ただのコード例ではなく、拡張性や保守性を考慮した回答が期待できる
チームリードやベストプラクティスも提案してくれる
- 後輩指導やレビュー観点まで含む回答になることが多い
まとめ
- 「シニア◯◯」= “その分野のベテラン”
- 年齢ではなく経験・実績・リーダーシップが基準
- プロンプトに入れると、ワンランク上の専門的な回答が得やすい
やすこれで「シニア」の意味と、プロンプトで指定するときの狙いがイメージできるはずです。
応用プロンプト
— 難しすぎず、でも実践で即使える形で解説します —
コンテキスト分離 ― “背景と質問を物理的に分ける”
狙い
長い仕様書や議事録を丸ごと貼ると、AI が要点を取りこぼすことがあります。
「背景はここ・質問はここ」とフェンスで区切ると、読むべき場所がハッキリして精度が上がります。
テンプレ(コピペ後 {} を差し替え)
### 背景
```markdown
{貼り付ける資料やログ}
質問
{AI に聞きたいことを 1 つだけ書く}
ルール
- 背景の要約を 3 行で示した上で回答する
- 不明点があれば「追加情報が必要」と明示する
**使いどころ**
仕様書レビュー、ログ解析、長文 FAQ 作成など。
---
### 2. Few-Shot 例示 ― “望むフォーマットを例で釘付け”
**狙い**
出力の形やトーンをブレさせたくないときは、あらかじめ「これが正解例」とサンプルを示します。
```text
### 例
入力: 猫
出力: 可愛い動物です。
---
入力: 犬
出力: 忠実な動物です。
---
### 新しい入力
入力: {任意の動物}
出力も上記と同じフォーマットで書いてください。
使いどころ⇒ キャッチコピー量産、UI 文言、対訳生成など。
3. Chain-of-Thought + 要約出力 ― “内部思考は隠して結論だけ見る”
狙い
AI に手順を踏んで考えさせる(推論品質↑)けれど、最終的には要点だけ受け取りたいときに便利。
テンプレ↓
次の手順に従って回答してください。
1. 内部思考: 詳細に推論する(ユーザーには表示しない)
2. 回答: 結論だけ簡潔に示す(ここだけ出力)
質問: {あなたの質問}
使いどころ
ロジック検証、数式問題、複雑な比較検討。
Critic-Refine ― “下書き→セルフレビュー→改稿” を 1 発で
狙い
AI 自身にドラフトを書かせ、欠点を指摘し、修正版を出させる 3 ステップを 1 回の呼び出しで実現。
以下の順で出力してください。
1. Draft
2. Critic: Draft の問題点を列挙
3. Final: 問題点を反映した改善版
テーマ: {記事やコードのテーマ}
トーン・制約: {文字数、対象読者など}
使いどころ
ブログ記事、メルマガ、プレスリリース、コードリファクタリング提案。
ソース厳守(引用縛り) ― “資料外の憶測を排除する”
狙い
契約書や法規など、資料に書いてあることだけで回答してほしい場面で有効。不用意な推測をブロックできます。
以下の資料のみを根拠に回答してください。資料外の推測は禁止。
### 資料
```text
{条文・契約書・技術仕様など}
質問
{聞きたいこと}
ルール
- 事実を引用した箇所の末尾に【資料行番号】を付ける
- 資料に情報が無い場合は「情報なし」と答える
**使いどころ**
リーガルチェック、規格準拠確認、学術引用。
---
## まとめ — 迷ったら次の順で試す
1. **まずはコンテキスト分離**で質問と背景を切り分ける
2. 出力が揃わないときは **Few-Shot 例示** を追加
3. 論理が複雑なら **Chain-of-Thought** で考えさせる
4. 品質を底上げしたいなら **Critic-Refine** を併用
5. 資料厳守が必要な場面は **ソース厳守** をセット
> これらのテンプレは **コピペ → `{}` を自分の内容に置き換え** るだけで即実践できます。
> ブログで読者に紹介する際は、実際の使用例を添えると理解度が一段アップします。
一度試してみて下さい^^











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